美容師側から見た良くない客

美容室に来店されるお客様は基本的に、丁寧かつ心地良くして差し上げる気持ちを持たないといけません。

しかし、お客様によっては、その心からの気持ちを萎えさせてしまうくらいのマナーの悪い人もいるのです。

見習いの当時実際あった話ですが、
毎日来店される水商売のママさんは店に来る時間が午後2時頃で、シャンプーとセットをされて帰ります。
殆どがロングヘアーの方が多く、まずシャンプーに時間がかかります。

乾かしてセットローションを塗布してローラーで巻き始めます。その後にスチーマーを30分ほどかぶせるのですが、
その時点でママさんからの前代未聞の要望があるのです。

「お昼食べてないからうどん屋さんに出前してここに持って来てもらって」と。

私は、勤務して初めてうどんの出前を美容室で頼む客がいることに驚き、目が点になりましたが、
店の先生は毎日来店する常連客の上に、チップまで置いていくママさんだから、
言うことを聞いて出前を取ってあげるんです。

スチーマーに入りながら、出前されたうどんをズルズル音を立てて食べる姿を見て私は、
“他のお客様の気分も悪くさせるのは確実だし、返って店のイメージが悪くなって客が減るのでは”
と心で思っていましたね。

“お客もお客だけど儲けを一番に考えている先生も先生だ”と両方にマナーの悪さを感じました。

上記は極端なマナーの悪い実際の例ですが、他にも美容室にお金を借りに来るお客様もいましたし、
施術代金を滞納して近所に住んでいるのに、なかなか払いに来ない非常識はなはだしい人もいました。

そこまで非道徳な人の場合は、お客様としても、人間としても縁を切るしかないですよね。

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