男性のカットの難しさ

美容室によって、ここ最近、男性客も女性と同じくらいの比率で来店があります。

男性スタイリストが多い店なら、来やすさもあって多いのは当然ですよね。

美容室に来店する男性は、理容室に行く人と比べると、往々にしてお洒落なタイプが多いですね。
お洒落な分、こだわりも強いので女性よりも結構大変な場合があります。

私が担当をしていた男性客もこだわり派と、お任せ派に別れていました。

お任せ派の人は、大まかに分けますと短髪でとにかくスッキリとしたシンプル好きが多くて、
カットをしている間も目をつむって静止して美容師が最も施術しやすいお客様が多かったように思います。
会話も弾んで人当たりの良い印象の男性が記憶として残っていますね。

反対に、個性的な男性客はカットをしている間の四六時中、施術をじっと直視しているんです。
これがカットし辛くてしょうがない。

そしてもみ上げの部分にシザーを近づけると頭をサッと動かして、大注目するんです。
もみ上げに拘りを持つ男性は多いので余計に集中するのでしょう。
もし少しでも自分の思う長さより短くなったら、即「あ～～あ」と残念そうな声を出す、そんな男性客がいましたね。

短いヘアスタイル（男性カット）ほどカットの誤りが目立つ形は無いほど、特に神経を集中させて施術していますね。

また頭の形が均等でない人や、髪質がくせ毛の場合は、
左右同じ長さに切っても乾いた時点で数センチ違いが出ることがあるので、
カットをしながら頭の形と髪質を把握しなければいけない難しさがあるのです。

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